サッカーで肉離れを予防するには?
サッカーは肉離れになる可能性が非常に高いスポーツです。実際、2001年10月から 2008年7月までの期間に肉離れとして国立スポーツ科学センター(JISS)に訪れたのは322例です。その中で、最も頻度の多い競技種目はサッカーでした。サッカーで肉離れを防ぐにはどうしたら良いでしょうか。
肉離れとは何か?
肉離れは、正式には「筋挫傷(きんざしょう)」といいます。急に無理な動作をした場合に発生する筋膜や筋繊維の損傷・断裂このことを指します。筋肉が裂けたり破れたりすることを筋断裂といいます。筋断裂のうち範囲が部分的なものを一般的に肉離れと呼んでいます。肉離れは、筋肉の強い収縮とともに、逆に強く引き伸ばされるような方向の力が加わったときに起こりやすいです。急なダッシュやストップ、ジャンプからの着地などのタイミングでよく起こります。発症すると患部に激痛が走り、それ以上運動を続けられなくなります。
サッカーと肉離れ
アメリカ大学競技者連盟(NCAA)のサッカー リーグの研究では、1987年から1997年にかけての 10シーズンでの研究結果から、一人のサッカー選手が1000時間プレーすると肉離れを平均2.5回受傷するというこが分かりました。サッカーでの肉離れは、特にハムストリングス(もも裏の筋肉)が多いです。ランニング動作で大きく足を前方へ振り出した際や、ステップや切り返し動作時の衝撃で過度に股関節が曲がった際など、ハムストリングスが伸ばされながら強い力が加わった際に肉離れが起きやすくなっています。
サッカーでの肉離れ予防の鍵はCK値
2010〜2014年まで、ブラジルW杯に出場した23選手の大きなけがを調査しました。結果は、半分以上が肉離れでした。このことを踏まえ、日本代表チームでは、筋肉の疲労度が上がった状態で負荷を過剰にかけて、肉離れを起こさせないために、ロシア大会以降では指先からの採血によるクレアチンキナーゼ(CK)の測定を採用しています。CKとは、筋肉にエネルギーをためるときに働く酵素です。筋肉を損傷した際に高い値を示します。ですので、筋肉の損傷の指数とされています。CK値が高い選手には、強制的に練習を休ませます。このように、長期離脱になるような大ケガの予防に努めています。
カツサプでCK値を抑制
カツサプは、CK値の上昇を抑えることをサポートします。毎回マラソン大会の翌日に採血を行っているメディカルランナーに、カツサプを摂取したフルマラソン大会で採血を行ってもらい、クレアチンキナーゼの数値を比較してもらったところ、カツサプを使用しないマラソンではCK値が1000 IU/L以上でしたが、カツサプを使用した2戦ではCK値がいずれも600 IU/L台に収まっていました。CK値の上昇を抑えることで、サッカーでの肉離れを予防できる可能性があります。
【カツサプの効果2】 運動中の筋肉をダメージから守る!
参考文献
平成20年度 日本体育協会スポーツ医・科学研究報告 NoV 肉離れに関する最新の指針
National Collegiate Athletic Association. Injury surveillance system: men's and women's soccer injury/exposure summaries, 1986 to 1997. Overland Park, KS:NCAA, 1997